つれづれと

色々なことを書く

空知英秋がアニメ銀魂のイベントのために描き下ろした漫画が天才的に凄かったので解説する。

解説すると言ってもこうちゃんと解説できてるかは分からないんでとりあえず「空知英秋がアニメ銀魂のイベントのために描き下ろした漫画が天才的に凄かった」!!!!!!!!ということを伝えるための記事になります。なるべくどう凄いかを解説できてるといいけど何もわからない。

先にツイートで長文を書いたのでもうそれをそのまま使います。見やすくする用&文章保存用でもある。

 

元ツイート

 

という訳で以下自ツイートの引用です。ちなみに「スウィートホーム」をずっと「スイートホーム」と書いていたのでそこだけスウィートホーム表記に直しています。

 

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後祭りの空知先生の描き下ろし漫画凄かったな〜〜〜ってライビュ帰りの時思ったんだけど考えてることを全部言語化するの大変だな〜みたいな気持ちでこの日付になってる。

漫画原作でアニメ化した作品のアニメ側でのイベントで原作者に企画側が描き下ろし漫画を依頼するという、まあ、なくはないシチュエーションで、しかも漫画もアニメも完結後だから、最終回後の話を描いて欲しい(それも登壇する声優さん全員が演じれるようにキャラを振って)とかいう無茶振り、

んで、まあまずその依頼内容を明け透けに漫画内で言及するのも笑うんですが(ついでにガチめの怨念もキャラに言わす)(言わすな)

なんかまあ別にお茶濁す方法はいくらでもあるっていうか5ページくらいで、って言われてるから5ページくらいでも良かったろうし、内容は最終回後の日常短編で良かっただろうし、一つの話じゃなくても何か四コマ形式みたいにすればいい感じに出番も割り振れただろうし、山ちゃんもメタネタでなんやかんや出せただろうし(ほんまか?)

色々内容の選択肢がある中、空知英秋がやり切ったことが本当にすげぇなぁって帰り道に思って(昼夜ライビュで観た)

 

あの描き下ろし漫画、『あの場でないと成立しない』んですよ。

だから漫画でもないかもしれない。

でも台本でもない。

ネームでもないし、アニメでも勿論ない。

でも『あの場でないと成立しなかった』。

あの場とはアニメ銀魂不定期開催イベント、○○祭り(仮)シリーズの銀魂後祭り2023(仮)で、両国国技館でファンを入れて行われるイベントで、今回はライビュも配信もあって、それで、『銀魂の声優さん達が登壇する』イベント。

それがあの場所で、言ってみれば我々は銀魂声優キャストの皆さんを観に祭りに騒ぎに来ている。

勿論各アーティストさん達もいらっしゃいます。でもメインに立つのは声優さん方なのがこのイベントシリーズの定番だった。考えてみれば司会者さんもいないんですよね。MCも企画回しもボケもツッコミも全部キャストさん方がやるから(笑)

だから理由はどうあれあのイベントに行くと大半の時間を銀魂キャスト陣を見て、その演技や素の声を聴いて過ごす。

だから多分、『銀魂声優陣さんへ感謝を伝えるイベント』といっても差し支えねぇんじゃないかなって思うんですよね、僕は。アーティストさん達やスタッフさん達、他様々銀魂アニメに関わった方々へ感謝を愛を伝える、向こうからも伝えられる、それも大前提で。

それで、だから、なんだろうな、前から思ってたんですが、恒例空知先生の手紙、って大体声優さん達への愛に溢れてるんですよね。自分の漫画のキャラ達に命を吹き込んでくれてありがとう、作品ごと愛してキャラをこんなに大切に演じきってくれてありがとう、って。その手紙を読むのが釘宮さんだったりする時に。

空知先生、杉田さんのお話とか聞く限り割と声優さん方と交流はなくはなさそうなんですが(あのシャイゴリラがどれくらい交流してるかは想像できませんが)、割と収録現場に来た回数もちょこちょこ……?いや、そんなにないのかな……?お忙しい方だからな(締切いつもギリゴリラ)

でも主な仕事現場が違うのは確かで、だから空知先生、声優さん達に感謝を伝えられる機会は希少だと捉えてたんじゃないかな、ってその折に触れてキャストさんが直接自分の言葉を読む機会が訪れれば茶化しつつ弄りつつ愛を伝える文章を読んで思ってたんですよね、結構前から。


そんでこの後祭りの企画依頼で。

 

だからこういう内容に舵を切ったんじゃないかなぁって思った訳です。

あの描き下ろし漫画は描き下ろし漫画だけど描き下ろし漫画として雑誌や付録や特典に付いてたって全然魅力が伝わってこないんです。完成しないんです。

『あのイベント会場で声優さん達がその場で演じて読んで初めて完成する漫画』。

それがどんな漫画か私は名称が思いつかない。

 

大体描こうったってアホみたいに頭使いません?絶対(笑)

描いてる間は読んでくれないんですよ?声優さん。

第四の壁乗り越えまくってるのはいつものことなんですけどそれを全編通してやるのは至難の業というかそれを主軸にして描く?イベ用描き下ろし漫画を。

しかもあれ全然知らない声優さんネタも知ってる声優さんネタもたくさん出てきていやそれぞれの声優さんファンなら周知の事実だったり有名な逸話かもしれないんですけど知らんかったことも多くてスウィートホームどこまで情報収集したんだあるいは好きで見てるんだとスウィートホームスウィートホーム

あとよくチーズとカバオの許可取れたなと(それはもうスタッフ側に丸投げした部分だろ多分!!!!)(本当によく通ったね………………)

だから馬鹿みたいに笑いながら凄いもん観てんなぁ今、って思って、でも馬鹿みたいに笑うのに観てる間は必死だから(笑) こうして後から色々考えた訳ですけど。

相当色んなの計算しながら作らないと描けない作品で。しかもそれが大大大成功してんのを目の前で二度も見せられて。いやすげぇ作者だなぁって思ったから言語化したくなったけど上手くいかねぇなぁ!!!

 

階層が色々あるんですよね、漫画内の世界、声優さん達がアフレコする世界、それを見る私達の世界、私達の中で漫画内の世界と声優さんのアフレコを被せて合成した世界、ネタの中で出てくる実際の声優さん方の様々なネタを現実世界の事実と照らし合わせてみる世界、それを演じてる真っ最中のステージ上の声優さん達の反応(あるいは演技)を見る世界、これを描いてるゴリラの様を想像する世界、許可取りに奔走する様々な関係各所の方々の血と汗と涙を想像する世界……そもそも何でウィーアーも許可取れたんですか(同じジャンプ系列だから……)(?????)

多層の世界が同時に混在してそれが何やかんや上手く噛み合って笑いを生んで一つの作品として完成されて、でもその「何やかんや」は絶対にほんとのなんやかんやのノリでは行かなくて、そこにあるのは計算と思考と表現と信頼とそして愛、その他様々。

少なくとも空知先生とキャスト陣双方が双方へ向けた信頼と愛がなきゃ出来ない『作品』だった。良いもん見た。愛と感謝に溢れてたもんな。スウィートホーム

演じ終わった後の山ちゃんの「ようやく僕も真の意味で銀魂ファミリーになれた気がします」の言葉が全てだもんな。

再々婚とほうれい線弄ってくれてサンキュー空知。

なんかやっとスッとなれてほっとしたもんな(極個人的な前者に対しての複雑感情を踏まえての感謝!!!!!)(主題に関係ねぇ!!!!!)

 

漫画読ませながら漫画のキャラが「山ちゃんステージ上で誰よりも虚な顔になってるよ!!!」言った途端にカメラが抜いた山ちゃんが虚な顔で棒立ちしてて、キャラが「杉田さんステージ上で銀さんよりも死んだ魚の目してるよ!!!」言った途端にカメラが抜いた杉田さんが死んだ目で棒立ちしてんの、凄い。

凄い信頼関係がないと出来ない芸ですからね。これ。多分。しこたま笑った。そんなんアリかよ!!!!って。ありだった。銀魂だとありだった。スウィートホーム

 

この考えに至ったの、帰り道であの描き下ろし漫画どっかで収録されて読めないかな、って思った後に、

あ、でも声がないと味気ないなって、

あのキャストさん達の声がないと全然読んでても寂しいな、

いやそもそも作中のネタのほとんどが機能しないな、

って考えた時に、

『あ、これ銀魂キャストさん達のために描き下ろされた漫画だったんだ』って気づいて。

 

愛だなって。

あなた達がいないとアニメ銀魂は成立しませんでしたよ、って。

アニメ銀魂が愛された理由は様々あるけれど、このイベントに毎度登壇してるあなた方、あなた達がきっと、何度も続いてるこのイベントの主役でしょ、って。(多分)

それでアニメのヒットのおかげで原作も跳ねて、相互作用でグングン行って、ここに来て原作もアニメも終わった後に、このイベントのために漫画が描けるなら、

描いていいのなら、

だったらあなた達がいないと成立しない漫画を描きましょう、って。

それが漫画ではなくアニメで活躍していたけれど間違いなく原作のためにも心血を注いでいたあなた達への、僕の感謝の形です、って。

 

アニメでなくて漫画の原稿にアフレコを入れる。そういうのは色々パターンがあると思うけれど。

あんだけ『そこで声優が声を吹き込むこと』に意味を持たせた漫画の原稿の方もないなって。

ボイコミとか、普通は漫画の方が先に独立してあるので。

だからこのイベントの企画で生まれた描き下ろし漫画ならではだったなって。声優さんがいる、その前提の。

 

それをこなし切るのが天才なんですよねあのゴリラ…………………………。

 

何だあのページ数は。どんだけ想いが溢れ出てんだ。どんだけ僕らを楽しませたかったんだ。どんだけ自ら銀魂キャストさん達と遊んでみたかったんだ。最高です。ありがとうございました。

僕らが銀魂キャストさん達も引っ括めて大好きなのあのゴリラ知ってんですよ絶対。

だから銀魂キャストさん達への愛が強い僕らに観せる作品が銀魂キャストさん達への愛が強い作品なの、そんなん嬉しいに決まってるって。って、僕は思いました。だって嬉しかったから。

だからやっぱあのゴリラ空知英秋先生天才だなって思いました。お身体大事に過ごしてください。キャストさん方も。全ての銀魂スタッフさん達、後祭りに関わった方達も。素敵な祭りをありがとうございました!!!!!!!今更ながら後祭り描き下ろし漫画アフレコステージの感想でした。

 

スウィートホーム

 

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これ配信で誰でも実際のステージ映像が視聴できる期間内に書けば良かったな~~~って思ったんですけど後の祭りです。

で結局どんな内容の漫画だったんだよ、って気になった方は円盤発売日あるいはまたの公式視聴可能機会をお待ちください………………。宣伝。

それでは久々に銀魂オタクらしい記事が書けて良かったです。ツイートだけでどんだけ書いたんですか僕? またお会いしましょう。