つれづれと

色々なことを書く

テレキャスタービーボーイを聴きながら。

何か書かなきゃなぁと思って書き出してでもどう何を書き出せば決めていない。とりあえずBGMはテレキャスタービーボーイ。原曲のlong ver.をワンリピートで。

これをただひたすら明るい曲だと思っていた時期があった。

歌詞を読み込めばそんなことはない。というかここからは僕の解釈になるのだが。

 

テレキャスタービーボーイ』

 

大人になるほどDeDeDe
はみ出しものです伽藍堂
人生論者が語った
少女は鳥になって
綺麗事だけでPaPaPa
ボロボロの靴を結んで
デジタル信者が祟った
少年は風になって

ゆらりくらり大往生
お疲れ様ですご臨終

テレキャスタービーボーイ
僕に愛情を
嘘で固めたウォーアイニー
うざったいんだジーガール
魅惑ハイテンション
カニバリズム踊れば
一つ二つ殺めた手で
何を描いているんだろう
テレキャスタービーボーイ
僕に愛情を
誰か答えてくれないか

見た目がどうやらDeDeDe
ステレオバイアス、サディスティック
毒針持ったように歌った
少女は花になって
耳を塞いでもPaPaPa
奴らの声は派手になって
胸に刺さったあの言葉
少年は振り返って

ゆらりくらり大妄想
お互い様ですご臨終

テレキャスタービーボーイ
僕に感情を
ノイズ混じりのウォーアイニー
じれったいんだジーガール
油断禁物さ
頬に溶けた涙を
忘れたくて喉を締めた
過去に残した傷痕
テレキャスタービーボーイ
僕に感情を
今だけ抱いてくれないか

こんな世界じゃもう
息ができなくて
さよなら告げた現実に
許してはくれないか
弱い僕たちを
また何処かで会いましょう

テレキャスタービーボーイ
僕に愛情を
嘘で固めたウォーアイニー
うざったいんだジーガール
魅惑ハイテンション
カニバリズム踊れば
一つ二つ殺めた手で
何を描いているんだろう
テレキャスタービーボーイ
僕に愛情を
誰か答えてくれないか

 

すりぃ/引用元はpiaproより

 

「大人になるほどDeDeDe」Deはdeleteのdeだろうか。「はみ出しものです伽藍堂」伽藍堂っていつ見ても何か字が格好良くね?って思う。はみ出しものらしい。この自覚(させられるもの)に覚えがある人がこの歌詞の意味を見出す。見つけるというのか。気づくというのか。ともかく筆者がそれである。「人生論者が語った 少女は鳥になって」なんか勝手に第三者が〇〇(属性)は××で~と語ることがある。当事者でなく、ソースが想像のくせに。少女は鳥になった。ともかく自分の解釈を書くが、空を飛び立った(=自死をした)のだと思った。「綺麗事だけでPaPaPa ボロボロの靴を結んで」綺麗事とボロボロの靴の対比。だけどここは繋がっていないか? 貧困だとか、あるいは暴力によっての破損とか。でもちゃんと靴を結んで少年は外に出ようとしている。綺麗事だけではどうにもならない~とか言う前に綺麗事をちゃんと遂行しろ。ニュースの声を背に聞いて。「デジタル信者が祟った 少年は風になって」祟ったとはまた物騒だが残念ながら現実だ。デジタル世界(ネット空間)にいる何らかの思想の信者、という解釈をしている。そいつらが祟った。死んでくれと。少年は風になった。私はここで千の風になってを最初に思い浮かべた。そこからここの歌詞が自死を歌っているのでは? との考察が始まった。少女も少年も死んでいるが人生論者やデジタル信者は生きている。恐らく。

 

ゆらりくらり大往生 お疲れ様ですご臨終」ゆらりくらりと大往生していく。ご臨終していく。お疲れ様まで生きられたか? 誰か途中で死んだ命はなかったか? それを「大往生」と呼んでいいのか? 精一杯生きた。でも、もっと、きっと、生きられなかっただろうか。生きたかったんじゃないだろうか。生きたい命がまだたくさん生きている。だから生きたくてこの「ご臨終」を聴いているのである。「ご臨終」を聴いている間、聴いてる人は生きているのだから。何度も何度も聴いて生きている。

 

テレキャスタービーボーイ 僕に愛情を」僕に愛情を。直球である。愛情、この愛情をどう解釈するかで曲の印象はまた変わるのだろう。切実な響きに感じる。何故なら後の歌詞にもう少し詳しく書いてあるから。「嘘で固めたウォーアイニー」僕らはしばしば嘘を吐くのだがそれは全くもって日々を円滑に過ごすためであって別に言う必要がなければ本当のことを言いたいor何も返さずにいられたい。あるいは愛してるって言ったって本質は掴めていないじゃないかうそつき、ってことかもしれない。「うざったいんだジーガール 魅惑ハイテンション」実は割とここら辺の歌詞解釈をしていない。ただ魅惑ハイテンションはなんとなくわかる(たとえばテレキャスタービーボーイを聴くと魅惑ハイテンションになる。僕は。)「カニバリズム踊れば」カニバリズム。食人のことだが、これを人を食うの言い換えと解釈した。人を食ったように踊っている訳だ。あるいは人を食って踊っている。謳歌している。もしくは踊って忘れようとしている。

 

「一つ二つ殺めた手で何を描いているんだろう」発言する限り行動する限り生きている限り何かを誰かを動植物生物のどれかを殺めている。殺めるように誘導してしまっている。それで何を描いているんだろう(描くとは創作全般のことから思想、思考、言動、人生、様々な表現だ。人への訴えだ。)という自戒。あるいは、なあヘイター、アンタは直接人を殺しておいて何を主張してるんだ? という直球の怒りである。僕の解釈では。というか僕を救うための解釈ではこうなっている(だから勝手である)。何いい人のツラしてんだ、ボクを殺したくせに。と、そういう声がきこえてくる疑問がきこえてくる湧いてくるなあアンタ何でそれで恥ずかしくないんだ? 自覚することはないのか? 消費者もそうだ。よく見ろ。自虐も混ざっている。でも怒りも感じる。

 

テレキャスタービーボーイ 僕に愛情を 誰か答えてくれないか」切実な声の響き。この切実さに覚えしかない。愛情って言うけどきっとずっと基本的人権のことだぜ、これ(多分)。誰も答えてくれないのか? そんなことはない(この曲は大流行りしている。たくさんの人に愛されている。きっと共感されて、救いになっている、そして多分勇気になっている、多分ぼくもこの曲がなければ今こんな気分でこれを書いていない。「ひとりじゃない」って気分で。)

 

「見た目がどうやらDeDeDe ステレオバイアス、サディスティック」並んでる言葉が意外と結構直球である。ここらへんで気づく人も多いかもしれない。見た目がどうやらDeDeDe、「どうやら」である。何か言われたのだ。何か書かれていたのだ。何某かの主張を知ったのだ。どうやら、である。やれやれである。やれやれで済まない差別やめろ

「毒針持ったように歌った 少女は花になって」毒針持ったように歌った歌はボカロ曲には結構多い。多分その数は世間的大衆音楽……地上波の歌番組で流れるような音楽内でのそうじゃない曲と、割合が逆転している。多分。(詳しく統計をとった訳ではない) ボカロ曲以外にも勿論ある。歌った少女は花になった。余談だがボカロ曲の歌詞内やMVの表現で教室の花瓶が出てきたら大抵はいじめ(という名の暴力)の暗喩、あるいはいじめを苦にした自殺を示唆している。多分。これも単純に筆者の聴いた範囲での印象である。ともかく机に置かれた花瓶に入った花を想像した。自死について僕がひたすら考えまくっている。「耳を塞いでもPaPaPa 奴らの声は派手になって」耳を塞いでも聞こえてくる。わかる、解る、わかるよ、となった。マジできこえてくる。奴らの声。派手になっていく。どうしてなの。のさばりやがって。のさばらないで。わたしを誰か代わりに守って。壊れそうなの。一人だけではとても辛い。逃げても逃げても聞こえてくるのは何でなの。まあそれをききたくなくてぼくは毎日ボカロ曲を爆音で聴いて耳を塞いで心を守っている訳だが。この曲はそれを叫んでくれる。
「胸に刺さったあの言葉 少年は振り返って」胸に刺さったあの言葉、がありすぎる。でも自分は今ネガティブだからこういう解釈をしているけれど、ポジティブな解釈もここは出来るのかもしれない。少年は、死んでない。振り返っている。自分の人生をか。今まで出会ってきた言葉や人、歌、全てのことか。振り返った少年はこっちを見ているか?

 

ゆらりくらり大妄想 お互い様ですご臨終」大妄想をみんなしている。お互い様ならご臨終。全員最後には死ぬのである。で、そこの他人の死期をいたずらに早めさせているお前はいったい何がしたいんだ? 加担してる奴、お前らもだぞ。俺達の大妄想が勝つように祈っている。

 

テレキャスタービーボーイ 僕に感情を」感情を、と。感情を求めるなんて、なんて切実なんだ。だってつまりいま感情を抱かれていないってことだから。「ノイズ混じりのウォーアイニー じれったいんだジーガール 油断禁物さ」ノイズ混じりに愛してる。ノイズはどこから生じてる? 分からなかったら調べるしかないんだよ。知って欲しい。知ってくれ。信頼できる言葉をどうにか探して。そのためにはまず自分を信じる気持ちが必要だと、随分前に知った。どうか自分の感情を掘り下げて。自分の考えを掘り下げて。目を逸らさないで。目を逸らすな。シリアスな話はシリアス(極めて真面目)だからシリアスなんだよ。どうにもシリアスが苦手な雰囲気を醸し出されてるけどそれ嘘だからシリアスな話をちゃんと真面目に考えよう。感情を抱かれていないのは、誰だ?

「頬に溶けた涙を 忘れたくて喉を締めた 過去に残した傷痕」関係ないけど自分の首を手で絞めてる間落ち着いてる時期が個人的にあった。今は薬飲んだりとかしてもうそんなことはないけど。だからほんとに個人的な余談なんだけど。ところで喉を締める時、声を出す。逆だ。声を出す時に喉を締める。だから忘れたくて歌を歌う。たとえばこんな歌。他にも色んな歌。味方をしてくれたボカロの曲がたくさんあるからもっと紹介したい。「残した」のなら過去形なのだろうか。良かった。傷がないのが一番だけど、傷ついたそれが癒されたのなら、嬉しいし、どうかそのような物を自分も作りたい作っていきたい。

 

テレキャスタービーボーイ 僕に感情を 今だけ抱いてくれないか」

感情を今だけ抱いてくれないか、ってなんて切実なんだ。今だけ、って。なんだ。でも身に覚えがある。この歌詞をきいてあなたは何を思う?

 

「こんな世界じゃもう 息ができなくて さよなら告げた現実に」賑やかだったMVもここは白背景で文字だけだ。静かだ。この歌詞は直球だ。こんな世界は残念ながら現実だ。だからさよならを告げる。僕はこの曲を差別に苦しんだマイノリティの少年少女(MVや皆の解釈を加味すると恐らくトランスジェンダー)が自殺してしまうこの世の様を歌った歌だと思っていたが、とある人がこれは『再来』の歌だと仰っていた。だからぼくは希望が見えた。生きてるんじゃないか、と思えた。この曲の少女たちの話だ。でも現実世界で何人も死んでいることは、事実だから。

「許してはくれないか 弱い僕たちを また何処かで会いましょう」許しを請わなくていいことの許しを請うてしまう感情をわたしは知っている。世界から見たらきっと弱い。でも世界の方が変わったら。また何処かで会いましょう。僕はずっとこれを転生の文脈でしか考えられてなかったけれど、先述の解釈のおかげで、前向きに捉えられるようにもなった。

 

テレキャスタービーボーイ 僕に愛情を 嘘で固めたウォーアイニー うざったいんだジーガール 魅惑ハイテンション カニバリズム踊れば 一つ二つ殺めた手で 何を描いているんだろう テレキャスタービーボーイ 僕に愛情を 誰か答えてくれないか」

答えてくれるだろうか。わかんない。わからんけど何か書きたくて書き出したし、テレキャスタービーボーイの個人的な歌詞解釈の記事はずっと書きたいと思っていた。僕は僕が僕を軽蔑しないように差別に反対している。銀魂のキャラ達と文脈は一緒である。魂が折れちまうから折れないように考えて生きていたらこうなった。俺は俺をぶん殴りたくない。恥じたくない。あと銀魂キャラにもし会えたとしたら殴られんような銀の魂を持つ彼らに会っても恥じないような人間性の人間でいたいから(笑) だから言い続ける。言う必要もないくらい平和になるまで言い続ける(残念ながら今は全然平和じゃない!!!!!!!!) トランス差別に反対します。トランスジェンダーへの差別をやめろ。トランス女性は女性です。トランス男性は男性です。ノンバイナリー差別に反対します。女性差別に反対します。全ての差別に反対します。なあこれ言わないとほんとにちゃんと分からないことか? こんなに分かんない人がいることに驚いたし失望したんだけど。「お互い様ですご臨終」ありがとうレンくん。きっぱりとした声が聴こえた。だから生きてる。

それではパルラルラ!(白いトリを握り潰しながら)

 

www.nicovideo.jp

 

youtu.be

 

amzn.asia