つれづれと

色々なことを書く

全人類に話したい。万事屋のことを。

 

君は万事屋を知っているか。

 

 

あの銀魂のあの主人公坂田銀時、通称銀さん、の営む「万事屋銀ちゃん」、それが万事屋と呼ばれる所以となっている。

従業員の志村新八と神楽、そしてペットの定春、そして社長の銀時、彼らをまとめて万事屋と呼んでいる。

よろずや万屋ではない。万を売る店ではなく万の事をこなす店だからである。ようするになんでも屋だ。

主人公坂田銀時はあれで公式年齢が決まっていない。原作者が単行本で読者からの質問に答えた際、二十代だと明言したそれだけが現状唯一の公式情報である。(2021/2/12追記 27歳でした!!!公式情報)

新八は十六歳。神楽は十四歳。定春は不明。

男性、少年、少女。犬。彼らはバラバラだ。そんな彼らが同じ屋根の下ずっと一緒にいた。ずっと傍にいて離れなかった。私は今、彼らの話をしたくてたまらない。万事屋の話を、しなければならない。

万事屋についてを、話します。

 

 

 

 

 

銀さん、新八、神楽

 

坂田銀時、身長177cm、体重65kg、誕生日は10月10日、年齢は二十代。(2021/2/12追記 27歳でした!!!!!!)

極度の甘党。パフェを一度に三つ注文する姿が原作でもよく見られる。そして完食している。いちご牛乳が好き。

飲んだくれのダメ人間で、パチンコにもよく通う。しょっちゅう深酒をしてゲロを吐き、朝帰りをして二日酔いになる。もう二度と酒はごめんだ、という種の台詞は何回か言っている(そしてまた呑む)。

かぶき町にあるスナックお登勢の二階を借りて万事屋銀ちゃんを営んでおり、そこで暮らしてもいる。家賃は六万で結構破格なのだが、常に二ヶ月分くらい滞納しているらしい。

大食らいの神楽と定春を養うために、結構あくせく働いているのだと原作者は言う。

神楽の養育者代わりになっている自覚はあるようで、神楽の父である星海坊主にその点について触れる台詞もある。

新八に出会うまでは一人で万事屋をやっていた。(三人の万事屋結成前のプロトタイプ万事屋の思い出話を銀時がする回もあるのだが、あまりに荒唐無稽な内容のため真偽は不明)

本人曰く家族はいない。未だに読者の誰も銀時の血縁者の姿形を見たものはいないし原作に描写されたことは欠片もない。まあいなくても問題はない。銀魂世界には割とそういう人間がいそうではあるし。戦争があったりで。

読む限り性欲はあるが恋愛感情はなさそうで、原始人並みのナンパをするシーンはあるものの複数立つフラグを意識する描写はない。これは筆者の印象であるが。好きな人はお天気アナウンサーの結野アナ。テレビに話しかけ毎朝その姿で英気を養うくらいには大ファン。新八のお通ちゃん愛とどっこいどっこい。なおたとえ寝た記憶がなくとも状況から一線を越えたと思った相手に対しては責任を取ろうとする(全部勘違いや嘘で済んだのだが)。

かぶき町に流れ着く前は戦争に参加していた。攘夷戦争の英雄となったのはその時である。白い着物を纏い並外れた身体能力で戦場を舞い、多くの敵を一人で屠ってきた姿ゆえに白夜叉と呼ばれ畏れられた。隊長として部隊を率いたこともあるらしい。主に奇襲が得意。青年期の頃の話だと推測される。

それより以前は吉田松陽という名の男と共に暮らし、彼が教える松下村塾で大体授業中に寝こけながら教えを受けていた。その時同じ門下生だったのが桂小太郎、高杉晋助である。

師である吉田松陽と訳あって離別。戦争に参加したのも、政府に捕らわれた師を奪還する為であったが、それも叶わなかった。戦争終結後も色々とあって、墓場で野垂れ死にしそうなところをお登勢に拾われ万事屋を立ちあげるに至る。

異様な戦闘力の高さは松陽に会う以前の特殊な幼少期の状況による。刀一本で戦場を生き抜く子供だったのが坂田銀時だ。やたら滅法強い松陽の教えで強くなった節もある。なお剣の太刀筋は我流。

愛刀の木刀、洞爺湖は通販で買っている物。やたら強度があり銀時の無茶苦茶な戦いぶりにもついていってる凄い木刀。カップラーメンの重しにされたりもする。木刀のため大体の敵は峰打ちで済ませているとは思うのだが銀時は別に不殺を誓っている訳ではないため真剣を使って皆殺しをする時はする。 (追記)単行本七十六巻の質問コーナーにて作者から『銀さんや新八が木刀で戦っているのは相手を殺すために剣を振るっているのではなく相手を戦闘不能に陥らせ無力化し制するためです。』と明言されたため訂正。筆者の大好きな銀時の皆殺し発言はかぶき町四天王篇での台詞にある。筆者の性癖が滲んだ文章を書いてしまいすまない。(追記終わり) 真剣を使う頻度はそれなりにあり、物語後半に行くにつれて多くなっていってる印象がある。その場にある武器を取っかえ引っ変え敵から奪ったり奪い返したりなどしつつ戦うことも多く、武器なら大体何でも扱える節がある。アニメオリジナルでは槍もぶんぶん振り回して使いこなした。めちゃくちゃ格好良い。大好き。

割と刹那的な生き方をする。自尊感情が揺らいでも仕方がないような過去があるためか自尊心が低く、自己を自然と顧みないことが多い。無茶な戦闘も大体何とかなったりするのだが、重傷レベルの大怪我を負って終わることも多く、彼が漫画の主人公で異様に回復力が高くなければ今頃全身ズタボロだろうと思う。絶対古傷多いってあれ。入院するシーンや看病されているシーンが頻発してある。包帯を巻いているシーンもたくさんある。ゴム人間でも念能力が使える訳でもないのによくやる。彼はただの人間である。戦闘面以外でも、彼は、人から離れていく描写が幾度かある。彼の自己犠牲的な面が最もよく表されたのがアニメ劇場版二作目の完結篇である。

 

そんな銀時が、長い人生において背負って行こうと決めた重き荷物、それが新八と神楽だ。

 

 

志村新八、身長166cm、体重55kg、誕生日は8月12日、年齢は16歳。

万事屋の一員であり恒道館道場当主。恒道館は亡き父が門下生に剣術を指南する道場だったが、廃刀令により門下生はいなくなり、潰れる寸前となった。姉の志村妙と二人で道場兼実家に住んでいる。母親は物心つく前に亡くなったらしい。父親が死んだのも幼少期のため、それから数年間姉弟二人で生活してきたことになる。銀時と出会ったのもファミレスのバイト中のことである(銀時のせいでクビになった)。

姉の料理の腕が壊滅的なため生きるために料理スキルを上げた。和食をよく作る。目が悪くなったのも姉の料理のせいらしい。その他の家事能力も高く、万事屋で掃除洗濯をする姿が度々アニメOPで描写される。だらしのない銀時と神楽を朝起こそうと声をかけるシーンも原作にある。新八は万事屋に住み込みではないのだが、仕事がなくただ家事をして終わる日も多いだろうと思われるため実質ほぼ住んでいると言ってもいい。原作者曰く万事屋に泊まっていく日もある。描写から見るにほぼ毎日万事屋に来ている。もう一つの家のような感じである。

アイドル寺門通が好きで親衛隊隊長を務めている。お通が路上ライブをしている頃たった一人の観客になっていた時からの大ファンなので古参も古参、お通に顔と名前も覚えてもらっているし普通に会話もできる。ドルオタとして羨ましい限りだ。親衛隊隊長をしている時の様子はいつもよりも強気。規律を破る親衛隊員には鼻フックデストロイヤーをお見舞いする。

ややシスコン気味なところがある。姉の妙もややブラコン気味のところがあるのでハッピーであるしそもそもこの世で唯一の血縁がお互いしかいないのだから仕方ないと思える。両者のシスコン、ブラコン気味な面を指摘したのはいずれも銀時である。風邪回の冒頭は大変かわいいので姉弟好きには是非見て欲しい。

言わずと知れたツッコミの名手。彼が暴走した時には銀時がツッコミに回るか別の誰かがツッコミに入る。万事屋に限って言うと主に銀時神楽がボケて新八がツッコむのが通常運転のためたまに新八もボケに加わると全員ボケとなり外部の誰かがツッコミに回るはめになる。かわいい。ツッコミの切れ味の良さが凄い。ボケだらけの作品の中を己のツッコミで多くいなしてきたツッコミ担当としての自負があるのか、他人のツッコミへの採点が厳しい。ツッコミがゲシュタルト崩壊しそうになってきた。

周りが戦闘力の化け物だらけのため目立たないが新八も常人に比べれば充分に強い。強敵の片腕を斬り落とすシーンが三回ほどある。万事屋をやりながらも真面目に日々鍛錬をこなしている描写が何回かある。反応速度はまだ足りないのか、不意打ちの攻撃から銀時に頭部を護られているコマが複数ある。が、完結篇の五年後の新八、または原作の二年後の新八は共に戦闘能力が上がり、銀時や神楽と同等程の戦闘センスがある描写になっていると筆者は感じる。ようするに成長するとより強くなっている。伸びしろのある少年なのだ。十六歳の時点で既に度胸と胆力の良さが凄く、戦闘種族夜兎の大人(すげー強い)と対峙しても物怖じせずに戦っている。そして戦えているのだから相当な強さを有していると言える。初期の長篇、紅桜篇では真剣を握って震えているシーンがあることから、精神面、身体面共に作中時間に成長していることが分かる。ちなみに普段の主な得物は竹刀である。

とても心の優しい少年。これは読めばわかる。まるで陽だまりのようなあたたかい優しさを彼は持っている。そして、強い。

 

親の残した借金がきっかけで姉はついに取り立ての天人に連れ去られ、非合法の風俗をさせられそうになる。その時に、共に助けに向かってくれたヘンテコな侍、坂田銀時に亡き父の遺言、「魂におさめた真っすぐな剣」のような鈍い光を見出し、新八は銀時についていくことを決める。銀魂という物語は、彼から始まった。

 

 

神楽、身長155cm、体重40kg、誕生日は11月3日、年齢は14歳。

宇宙最強と謳われる戦闘種族、夜兎族の少女。肌が白いのは陽の光を嫌う夜兎族の特性から。日除けの傘は常に持ち歩いている設定だが度々原作者によって忘れられている。大食らいで、炊飯器から白米をかっ食らう。おかわりしやすいようにか万事屋の食卓の描写では大きなお櫃が神楽の傍に置いてある。酢昆布が好き。

初登場時付近は今よりもやや周囲へのアタリがキツく、毒舌もキツめであった(単純に読者も毒舌具合に慣れていっただけかもしれないが)。長谷川をマダオと呼び出したのは彼女である。それも最初のうちで徐々に幼さや天真爛漫さが増えてゆく。

実家のある母星から飛び出して地球に来ており、銀時達に出会う直前までご飯のためにチンピラの用心棒をしていた。出会った時にはそれが嫌になって逃げ出している真っ最中だった。

父は宇宙最強のエイリアンハンター、星海坊主。ちなみに星海坊主は通称であり、本名は神晃という。父のハゲ頭に対して容赦がない。

四つ歳上の兄の神威がいる。神威は宇宙最大の犯罪シンジケート、宇宙海賊春雨の第七師団団長で、滅法強い。幼少期に不意をついて父の片腕を落とし、壮絶に闘いあった末、家を出ていった兄のことを連れ戻したいと神楽は強く願っている。そんな過去があるため星海坊主の片腕は義手だ。

母は神楽がまだほんの幼い頃に息を引き取った。兄は出ていき、父は多忙であまり家に帰らない。一人残された神楽は、一人で、地球へと向かった。(そんな神楽を追い星海坊主が地球までやって来て一悶着あるのが星海坊主篇である。ちなみに銀魂の初長篇にあたる)

万事屋に居候している。寝床兼自室はドラえもんよろしく押し入れの中。チンピラと手を切り母星に帰れる程のお金もない神楽が自分の意思で万事屋にバイトとして入ることを決めた。そして半ば強引に万事屋に住み着くことに決定したのである。そうして、万事屋は神楽のもう一つの家となった。

夜兎には血と戦場を好む本能がある。ゆえに神楽の兄も夜兎の血に従い、殺戮を好んで戦うが、反対に神楽は血に抗い戦っている。己の戦場は血ではなく魂(こころ)で決める、と語り、血に飲まれぬよう無意識に力を制御している。

とても心の優しい少女。これも読めばわかる。純粋で真っ直ぐな優しい心の持ち主。彼女の強さは、種族の血と向き合い、戦おうとする、彼女の意志の強さから来ている。

 

崩れかけた家族の再生を願う神楽が、遠い異星で見つけた止まり木、それが万事屋であり、神楽の大切なもう一つの居場所だ。

 

 

定春

 

定春、身長(座高)170cm、体重300kg、誕生日は2月25日。

万事屋で飼われているペットであり家族。万事屋の傍でダンボールに入り捨てられていたところを神楽が見つけ、飼うことになった。飼い主の神楽に懐いている。白くてもふもふとした毛並み。

人の頭部を噛む癖がある。今まで数名のキャラが噛まれてきたが、血は流れるもののいずれも甘噛みだろうと思われる。

その正体は地球では龍穴と呼ばれる、惑星のエネルギー噴出地を守護する狗神。覚醒すると更に巨大化する。また、力の制御が不慣れなため暴走してしまう。対となる存在に小型犬サイズの定春という感じの見た目をした狛子がいる。二匹を飼っていたのは同じく龍穴を守護する一族の巫女、阿音と百音であった。が、侵略してきた天人によって姉妹は職を失い経済難に陥ったため、食費の嵩む定春だけを万事屋に預けようと捨てた。ちなみに巫女と狗神が護っていた龍穴の上に天人が建てたのがターミナルである。

そんな設定は基本忘れ去られているかのようにほぼ大体のシーンの定春はちょっと大きめの犬と変わらない。白くてもふもふしていてかわいい。戦闘や逃走の際には背に人を乗せて移動手段にもなる。頼もしい子なのだ。基本的には神楽が上に乗ることが多い。アニメOPでは大体原チャリで二ケツする銀時と新八、定春の背に乗る神楽、の三人と一匹が道を駆け抜けるカットが入る。大変に爽やかで安定した構図である。

都合によって留守番状態の長篇や話も多いが、定春の活躍する話数も幾つもある。神楽や銀時達と散歩をしているシーンも多い。

基本わん、しか話さないが、表情や感情表現が豊か。わん、と姿だけでなんとなく何を言っているかが伝わってくるから不思議である。

 

暴走する自分をそれでもなお家族と受け入れてくれた三人。定春にとっても、三人にとっても、お互いがお互いにとってかけがえのない大切な存在だ。

 

 

万事屋のかわいいところ

 

ようやく本題に入れます。長かったですね。

関係性萌えを語るにはまず構成人物の人となりを話す方が威力が増すだろうと思いましてこんな感じです。書きたいだけでしたね。

書きたいだけ書いていきましょう。

万事屋のかわいいところ。

 

身長差

お気付きかもしれないが万事屋三人の身長差は階段のようになっている。

銀時177cm、新八166cm、神楽155cm

非常にかわいいと思いません?

11cm差。

 

食事が当番制

万事屋の食事は当番制である。これ公式情報なんですよ。尊い

カレンダーに一月分の当番シフトが書き込まれている描写が原作であり、銀時、神楽、新八の名前が書いてある。通いの新八の名前がしっかりと入っているのだ。ちなみにそれぞれの料理の腕は原作者が単行本の質問コーナーで言及している。神楽の得意料理はTKG(卵かけご飯)。

 

食事シーンが多い

朝食を食べている姿や夕飯時が何度か描写されている。三人とも食い意地がはっている(特に銀時と神楽)ため食べ物の意地汚い取り合いをしている様子も何度か。元々万事屋が貧乏所帯ゆえにひもじい食生活を送ることも多いようで、高収入の日に喜び勇んで焼き肉に行こうと会話する場面もある。かわいい。

神楽「ゲームでくらいおなかいっぱい食べたかったアル」銀時「哀しいこというなァ!! 涙出てくるだろうが!! …ごめんね 銀さんが悪かった ごめんね」(第190訓)

 

家を互いに行き来する

風邪を引いた銀時が同じく風邪を引いた神楽を背負い、新八に看病してもらおうとわざわざ志村家まで来る場面がある。また、クリスマスの日に妙を含めて志村家で鍋パをするシーンや新八に関する相談で妙に呼ばれ銀時と神楽揃って居間にいるシーンなど、志村家内で万事屋やその他の話題が展開するシーンも多い。かわいい。

 

周りからセット扱い

周りからも基本三人(と一匹)でセット扱いされている。かわいい。

 

揃いのコスチュームが多い

お化け屋敷の驚かし役、陰陽師衣装、蜂駆除の防護服、某仕事人風衣装……万事屋という仕事上と三人揃ってのボケの際にお揃いのコスチュームが増える。数え上げればキリがないほどある。また、扉絵やジャンプ表紙絵で揃って衣装を着ている場合もあり、いつかのハロウィンコスチュームはその可愛さから何人もの万事屋ファンを屍にさせた。

 

頭を撫でる

銀時がよく神楽の頭を自然に撫でている。さながら親子のよう。ただしその際に自身の鼻くそをつける場合もある(そしてつけ返されている)。

 

 

万事屋の尊いところ

 

咄嗟に庇う

前述の通り、銀時が新八の頭部に手を置き、咄嗟の攻撃から身を護っているコマがいくつかある。また、銀時が新八と神楽両方を庇っているコマもある。尊い。いずれも小さなコマでさりげなく行われている行為なため、よりその自然さが窺える。また、神楽が新八を庇うコマ、新八が神楽を庇うコマもさりげなくある。

 

看病する

第386話から始まる一国傾城篇の後日談にて、戦いで傷を負った銀時が万事屋で目を覚ますと爆睡する新八と神楽が散乱する包帯と共に傍にいた、と受け取れるコマがある。看病をしていたのだろうか。微笑ましくも尊い描写である。筆者はこのコマで白米が三杯食べられる。

 

「坂田家」

銀時が時たま「坂田家の食卓」や「坂田家」と称することのある団体が大方銀時、新八、神楽、定春の括りであるところ。尊い

その出自の謎から坂田銀時は果たして彼の本来の名前なのだろうか?と一部ファンから長年疑問視されているのもあり、彼が万事屋を家としている発言には味わい深いものがある。

 

傘回の全て

20巻収録第172訓「ほぼ100%の確率でビニール傘を置き忘れてくる自分が嫌い」を見てください。

公式の銀魂アプリをインストールすれば無料で読めます。読んでください。一話だけなんで。お願いします。先っちょだけでも。インディペンデンスディってところまででも。たったの19ページなんで。でもこの19ページに込められた万事屋が……うわっ、尊…………。

単純に一話完結回としても完成度の高い珠玉の一話。空知英秋先生のストーリー展開の巧みさもよくわかります。

この回に万事屋が濃縮されている。筆者もこの回を読んで万事屋にのめり込んだ口である。万事屋入門編としても有効。とにかく最高の話なんだ……好き……。

 

完結篇の全て

まずもってサブタイトルが「万事屋よ永遠なれ」である。正式タイトル「劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」、アニメ劇場版の二作目にあたる。

これがまた物凄い万事屋の話なので是非見て欲しい。できれば何話か銀魂の話を読んだ後に見て欲しい。アニメ版ラストエピソードと位置付けられているだけあって、物語は過去、現在、未来へと繋がる壮大な話となっている。脚本に起こすためのネーム、そしてキャラクターデザインを全て原作者本人が描いており、実質原作と呼んでもいい映画。早くこれを見て苦しんで欲しい。泣いて欲しい。熱くなって欲しい。公開から五年経ってもなおファンに熱く愛される名作である。万事屋が凄い。とにかく凄いのである。

 

何度も離れるがまた出会う 

作中何度か解散の危機にあう万事屋。大体が銀時から切り出されるものである。しかしその度に彼らはまた集った。ずっと一緒にはいられないとお互い解っていながら、それでも、解っているから、今だけは、と。

神楽「オメーに言われなくてもなァ こちとらとっくに好きに生きてんだヨ」新八「好きでここに来てんだよ」「「好きでアンタと一緒にいんだよ」」(第52訓)

 

護り護られる

彼らは互いに護り護られる関係である。

その身を互いの得物で護り、その魂を互いの魂で護りあう関係である。

銀時「お前にゃ 俺の火は消せねェよ 何度吹き消そうとも無駄な話だ 俺にゃとっておきの火種があるんだ 絶対に消えねェ 太陽(ひだね)がついてんだ 奴等がいる限り 俺ァ何度消されても何度でも燃えあがる お前なんぞに 俺達の火は消せやしねェ」(第225訓)

 

 

終わりに

 

本当はこの後に「万事屋の好きな台詞○選」とかも入れたかったんですが時間がないため断念します。機会があればまたにでも。

書きたいだけ書いただけなのでバランスの悪い色々不親切なプレゼンになってすみませんでした。一度万事屋のプレゼンというのがどうしてもやりたくて、どうしても完結前に終わらせたくてこういう形になりました。絵が描けないので文字のプレゼンです。僅かでも万事屋の魅力が伝わりましたでしょうか……。誰か一人でも万事屋に興味を持ってもらえたらこれ以上ない幸いです。そもそもこれを書けた時点で満足です。楽しかった。

最終回発売日まであと二時間を切りました。ギリギリになってしまった……。

本当に銀魂という作品が大好きで、本当に万事屋というグループと、万事屋の彼らが、大好きです。その最終回に彼らの幸多からんことを祈りながら、この記事の締めとします。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。